1994年8月8日

気象庁が設置する全国の観測地点のうち、2割近い、少なくとも158カ所で、実際に観測しつつも公式記録に採用されない「幻の最高気温」が存在することが分かった。機器の性能アップによる公表方法の変更が影響し、最大で「公式記録」を1・3度上回った地点や、大阪府で初の40度超の地点も見つかった。

 全国の気温は、地方気象台など155カ所の有人の観測所のほか、760カ所の地域気象観測システム「アメダス」で観測している。隠れた最高気温が存在するのはアメダスでの観測だ。

 現在のアメダスは、10秒ごとの観測値の「最大値」を最高気温として記録しているが、機器の技術的な問題から、2008年ごろまでは10分ごと、2002年以前は1時間ごとの観測値を公式記録としていた。しかし、1994年~2002年は10分ごとのデータも「参考記録」として観測していたため、「参考記録」が公式の最高気温を上回った場合、「幻の最高気温」が生まれる。

 例えば、大阪府枚方市の観測地点における公式の最高気温は昨年7月27日の39・8度で、大阪府全体でも40度を超えた地点はない。しかし、同地点の過去の10分ごとの気温をさかのぼると、1994年8月8日午後3時10分に40・3度を観測していた。

こんな記事が、8日の朝日新聞の一面トップでした。

1994年の夏に、教室を自宅横に建設していましたし、娘が9月に産まれたので明確に記録も記憶も残っています。

建物の基礎を工事した6月20日から8月20日過ぎまで雨は降らず、晴れたまま。

前年の冷夏が嘘のように晴れ渡った年でした。

福岡などの渇水は、史上最悪とまで言われました。

平成6年渇水(へいせい6ねんかっすい)とは1994年平成6年)から翌年にかけて九州北部から関東地方までの地域で起きた渇水である。1994年渇水とも呼ばれる。

1994年(平成6年)は日本各地でから少雨の傾向が続き、梅雨時期の降雨も平年の半分以下であった。7月から8月にかけては記録的な高温の日々が続き、西日本から関東地方までの多くの観測点において観測開始以来の最高気温を記録している。