ICOCA福井での使用注意

三セク移行後 イコカの範囲狭まる ハピライン 周知進まず 

 神戸や名古屋から乗車 降車駅で精算エラー             県民福井2024年4月18日

  JR北陸線の運行を引き継いだハピラインふくいで、交通系ICカードの利用可能範囲の周知が十分に進んでいない。範囲外の駅からICカードを使って乗車し、降車駅で運賃の精算ができない事例が相次ぎ、同社は状況の改善に向けてJRと協議を開始した。一方、今週末はサンドーム福井で人気バンドのコンサートを控え、多くの利用者が見込まれるため、対応を急いでいる。

 鯖江市内の40代男性は今月、出張先の和歌山県から帰宅するため、大阪駅敦賀駅で乗り換え、ハピライン鯖江駅に到着。ICカードICOCA」で精算しようとしたところ、支払いを完了できないエラーが発生した。

 ハピラインに問い合わせ、敦賀鯖江分の運賃は券売機で切符を購入して精算。和歌山~敦賀間のJR乗車分は後日、福井駅に出向いて精算する必要があった。「駅で案内があったのかもしれないが、気が付かなかった。JR北陸線の時と仕組みが異なることは理解できるが、利用者に分かり易い周知が必要」と語る。

 JRからハピラインに移行後、各鉄道会社との契約の関係で、イコカが使える範囲が狭まった。現状では相互乗り入れをするIRいしかわ鉄道の俱利伽羅(石川県津幡町)から敦賀や大阪、米原までに限られる。

 このため、神戸や名古屋などJRの駅とハピラインの駅を行き来する場合は、乗り換えが発生する敦賀駅で改札を出てから入り直すか、事前に目的駅までの切符を購入する必要がある。

 ハピラインは開業前からホームページなどで周知に努めてきたが、浸透は十分とは言えず、降車駅で精算できない事例が相次ぐ。敦賀駅で特急からハピラインへの乗り継ぎ時間が短く、改札を一度出るのが難しいケースも散見されている。

 根本的な解決策は敦賀駅にJRとハピラインの連絡改札口を設置することだが、費用面などからハードルは高い。ハピラインの小川俊昭社長は本紙の取材に「イコカに関する問い合わせは多く頂いている。JRとの間で適正な駅の乗り換え機能に向け、協議を始めたところだ」と話す。

鯖江駅 サンドームの公演対応へ

 今週末の20、21日には人気バンド「SEKAI NO OWARI」のコンサートがサンドーム福井で予定されている。ハピライン開業後、人気アーティストのサンドーム公演は初めて。関係者によると、観客は1日当たり8,000人で、最寄りの鯖江駅利用者は1,200人程度を見込む。

 ハピラインは交流サイト(SNS)などで改めて注意喚起している。鯖江駅で精算エラーが発生した利用者には敦賀鯖江間の支払いを求めると共に、JR利用分は証明書を渡し、後日にJR有人駅で精算してもらう対応を取る方針。更に鯖江駅では通常、駅員の待機時間が午後7時半までだが、2日間は終電の時間帯まで延ばし、コンサート来場者に対応する。

ま、自分には滅多にこういうケースは少ないと思いますが、違う会社線を跨ぐ場合は注意された方が良いでしょう。

特に今まで北陸線がJRだった場合は、問題なかったことが3月から困るケースが起きているようです。